みやしろ町から

大学生が「日本のこれから」を考えるブログ

スタディサプリで変わる教育現場

妹の携帯から授業が聞こえてくる。のぞいてみると、どうやらスタディサプリというアプリを使っているようだ。

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※写真は妹の携帯電話。プリントを見ながら、授業を見ることができる。

現在では全国で約2000校の高校で導入されているスタディサプリ、略して「スタサプ」。このアプリの導入によって学校の教育現場はどのように変わるのだろうか。

 

 

 

教員の負担が減り、生徒一人ひとりに対応した学びが実現する

サービスの詳細は、「【図解】21世紀の「学びのプラットフォーム」の全貌」に詳しく掲載されている。私が教育実習に行った際には、生徒の家庭学習を紙の名簿を使ってチェックし、ハンコやはなまるをひとつずつつけていた。それだけで丸々1時間使うことになるのに加え、生徒の家庭学習の結果を授業に反映させることは難しいようだった。家庭学習(プリント課題)の習慣をつけることが目的なのでまだ良いのかもしれないが、家庭学習でつまづいてしまった生徒をどうフォローしていけばよいか。スタディサプリは、教員が生徒の情報をパソコン上で一括管理することができるので、無駄な作業を減らしてそのフォローに時間を回すことができるのだ。

 

バイスをどうするか

スタディサプリが高校で普及しているのは、スマートフォンの所有率がほぼ100%だからである。つまり生徒が使えるデバイスが必要なのだ。中学校の場合は、スマホを用いることは難しい。よってタブレットを配布することになるのか。膨大な費用がかかるし、その負担を保護者に求めることは難しい。中学校では、電子黒板化などはこれからも進んでいくだろうが、生徒自身で使えるようなデバイスを整備していくのはまだ時間がかかるだろう。

 

みんなが合うわけではない

妹に聞くと、このアプリはとても便利だそう。ただ、動画内のある先生があまり好きじゃないとも言っていた。やっぱり、個人的な講師の合う合わないがあるのではないだろうか。講義動画のパターンを増やすのも手なのかもしれないが、学校ごとに自分たちの授業を、特定の生徒向けに投稿することができるような仕組みがあると望ましいか。普段顔を合わせている先生の授業を繰り返し見返したいという生徒も多いのではないかと思う。

 

いずれにせよ、教育現場におけるICTの活用はこれからさらに普及していくだろう。

そのような環境の中で、教員が果たしていく役割が問い直されている。正解を教える役割はICTに取って代わられたのだ。教員にできることは何だろうか。

 

【参考】

  1. NewsPicks Brand Design「教育改革最前線」全7回 2017/03/21