みやしろ町から

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駒澤大学博物館企画展『相撲遊覧』の紹介

現在、駒澤大学禅文化歴史博物館では、学芸員を目指す学生による企画展示が開催されている。今回はそんな博物館学講座企画展『相撲遊覧』について、紹介していきたいと思う。

博物館学講座企画展とは

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 第13回博物館学講座企画展『相撲遊覧』(会期11/25~12/17)では、日本の国技である相撲について歴史・娯楽・祭礼・民衆文化の4つの要素に焦点を当てて展示を行います。本展示を通して相撲の新たな一面を知り、より相撲を好きになっていただければ幸いです。〈https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/museum/topics/2019/1123-8543.html

駒澤大学では、毎年この時期になると、博物館講座を受講する学生が、講座の集大成として企画展を開催している。また企画展の内容については、企画から展示品の借用、展示作業、展示解説に至るまで、学芸員指導の下、全て学生の手によって行われている。

 

企画展『相撲遊覧』の見所

今回の展示テーマは、「相撲」である。現在では当たり前のように、テレビやラジオ、ネットTVで楽しむことができるが、かつての「相撲」が「何の為に、何処で、どの様に」行われていたか、知っているだろうか。

本展示ではそんな相撲のあれこれを「遊覧」するかのように、歴史・娯楽・祭礼・民衆文化の4つの側面から相撲を楽しむことができる。

 

例えば、相撲は時代と共にその性格の変遷が見られる。

  1. 農耕儀礼である年占としての性格
  2. 朝廷への服属儀礼としての性格
  3. 技芸を楽しむ催事としての性格

それは相撲を誰が行うのか、そしてそれを誰が見るのかによってその意味合いが大きく変わるのである。

個人的に相撲といえば、NHK大河ドラマ西郷どん」の第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」で、薩摩藩主の代替わりの祝いとして開かれた「御前相撲」の様子が描かれたことが印象に残っている。(※実際には藩主である島津斉彬西郷隆盛をとったという記録はない。)

相撲は日本の歴史の中で欠かせないものとして存在し続けた。本展示では、相撲がどのような変遷を辿ったのか、史料を用いて紹介されている。

また、駒澤大学がある世田谷区には、境内に土俵がある世田谷八幡宮という神社が存在する。そんな世田谷区と相撲との関わりについても展示を見ることで理解することができる。

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信濃国出身の力士、雷電為右衛門と一緒に写真を撮ることもできる。その圧巻な体格の大きさを間近で感じることができる。

 

会期は12月17日(火)までとのこと。この機会に相撲の歴史や文化に触れ、令和初新年の大相撲一月場所を迎えるのは如何だろうか。

 

【参考文献】