みやしろ町から

大学生が「日本のこれから」を考えるブログ

宇宙は最後のフロンティアになるのか

ニュースペース(新宇宙産業)の時代だ。かつての政府主導による宇宙開発から、現在では多くの民間企業が宇宙ビジネスに参入している。

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その中で最近とりわけ注目されているのは、月面開発と月への人間の移住だ。地球上の更なる開発が難しくなる中、宇宙は私たち人間にとって最後のフロンティア(未開地)となるのだろうか。

 

月に人が住む日はすぐそこまで来ている

「40年代には月に1000人が住む。物資の輸送、住居、食料など様々な需要が生まれます」〜中略〜

21年に月に探査機を送り、月面都市「ムーンバレー」の構想を目指す。(参考記事より)

どうやら、私が生きている間に月に住む人が出てくるらしい。(私が月に行くことはないだろうが)月に水が存在することも確からしいので、それを酸素と水素に分解して利用するのだ。水素社会は、地球より月の方が早いのかもしれない。

 

月は地球の南極のような場所になる?

南極はどの国にも属さない。そのため、南極条約によって平和的利用や領有権凍結が定められている。実は宇宙にも条約があるらしい。それが「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」、通称「宇宙条約」だ。ただ現状では、最近の宇宙軍創設の動きなど、新たな局面を迎える宇宙開発に対応できているわけではない。さすがに月面に線が引かれることはないだろうが、南極のように〇〇基地、〇〇基地とかできるのだろうか。国際ルールの整備も早急に進めていかなければならない。

 

人間は地球を出る決意ができるのか

最初にで住むことになるのは研究者達だろう。ただ、もし一般の人が月に住むことができる時代になった時に(おそらく未来の世代の話)、果たして人間は地球を出る決意ができるのだろうか。

その頃には宇宙旅行は比較的安価で行くことができるようになっていると思うが、一般人が月に住まなければならないほど地球の魅力が失われてしまうことになっていないことを願いたい。人間が地球を出る決意をするのは、隕石が落ちてきた時だろうか、それとも核戦争による汚染で人間が住むことができなくなる時だろうか。

 

かつてインドを目指したコロンブスと同じような気持ちなのかもしれない。私たち人間は未開の地である宇宙に想いを馳せ、夢を見る。

果たして人間は宇宙にどのような世界を創造するのだろうか。争いの絶えなかった地球の二の舞にならないことを願うばかりである。

【参考】

  • 読売新聞「月面開拓 新たなる希望」2019年8月8日付朝刊,13(7)